県は26日、燕三条地場産業振興センター・リサーチコアで県央基幹病院の整備に関する住民説明会を開き、定員180人を大きく上回る280人が来場し、県央基幹病院整備に向けた県の取り組みや6月に開院した魚沼基幹病院の状況などを熱心に聞いた。
県央基幹病院の整備に向けて地域住民に理解を求めていこうと、節目のたびに開いている。今回は、県央基幹病院整備に向けた県の取り組み、新潟大学地域医療教育センター・魚沼基幹病院の状況についての内容で、県の担当者や魚沼基幹病院の内山聖病院長がそれぞれ説明した。
質疑応答では、基幹病院の設置場所、医師の確保についてなど次々と手が上がり、終了予定を1時間ほど過ぎるほどで、来場者数とあわせて関心の高さが明らかだった。
県の取り組みでは、昨年8月に公表された「県央基幹病院の整備に向けたアウトライン」の概要や今後の進め方などについても説明。アウトラインに示された設置場所の候補地の選定では「JR燕三条駅・三条燕インターチェンジ周辺から、用地面積5万平方メートルていどを確保できる場所を候補地として選定し、調整を進める」。
今後の進め方では、「設置場所についてはできるだけ早く一定の結論が得られるよう、さらに関係者と調整を進める」、「設置場所の選定を踏まえ、具体的な整備計画を策定する」、「平成28年度を目途に燕労災病院の移譲を受け、県央基幹病院の開院に向けた運営準備を進める」、「平成30年代のできるだけ早い時期に県央基幹病院を開院できるよう、調整、準備を進める」。
また、整備計画を策定する「県央基幹病院整備基本計画策定委員会」を7月15日に設置したと説明した。資料では同委員会の組織は、8月〜翌2016年3月と記してあることから、検討項目にある建設地や建設スケジュールも今年度末には示されるのではとの見方をする人もいた。