燕市は全12回の成人講座「つばめ目耕塾(もっこうじゅく)」を今年度も開設しており、2回目の28日は三条市の鉄道マニア、会社員藤井芳輔さん(32)が「上越新幹線 よもやま話」をテーマに講演した。
成人講座「つばめ目耕塾」第2回、藤井芳輔さんを講師に「上越新幹線 よもやま話」
午前10時から吉田公民館で開き、リタイアした人を中心に38人が参加した。講師の藤井さんはケンオー・ドットコムで連載の鉄道コラム「鐵道双見(てつどうそうけん)」を執筆している。
講座では1982年開業の上越新幹線の概略に始まって、当時、世界最長となった大清水トンネルをはじめトンネルだらけで、そのため相次ぐ出水事故で難工事となり、工期が遅れ、ルート変更も行われたことなどを話した。「身近になった新幹線にも、いろんなドラマが潜んでることをわかっていただければ幸い」と新幹線や鉄道に興味をもってくれることに期待した。
参加者から上越新幹線の名称について、「上越」は上越市の意味なのか、あるいは「上野」と「越後」を結ぶから上越なのか、「ずっとおかしいと思っている」と質問があった。藤井さんは、上越新幹線は上越線の複線として建設されたので「上越」となり、さらに上越線は群馬県の「上州」と「越後」を結ぶのがその名称の由来と明解に答え、参加者は積年の疑問が解けてすっきりだった。
燕市は毎年、つばめ目耕塾を開設しており、ことしは「心の目を耕そう」をテーマに7月14日から11月17日まで12回の講座を計画している。