燕三条青年会議所(石黒良行理事長)制作の映画「ともに担げば」の撮影が26日、三条市の目抜き通りで行われ、真夏の暑さのなかキャストやエキストラなど約150人が出演して、クライマックスのみこしを担ぐシーンを撮影した。
撮影は、パルム立体駐車場裏の神明町交番前の交差点から斉藤メガネ付近までの大通りを午後1時から7時前まで通行止めにして行った。30日のクランクアップを前に、この日、撮影したのは映画のクライマックスのみこしを大勢で担ぐメーンのシーンだ。
メーンキャストの植木祥平さんと高野春樹さんをはじめ、サブキャスト、エキストラの燕三条青年会議所メンバー、呼びかけに応じた三条市、燕市、弥彦村の商工会議所と商工会の青年部、三条エコノミークラブ、燕1000人みこし実行委員会など約150人と撮影スタッフや沿道のギャラリーも含めると200人近くが参加した。
夕方からは、昭栄大橋下から神明宮前まで、昭栄大橋から「さんきらく」付近までの間をみこしを担いで練り歩く姿を、繰り返して撮影。撮影スタッフはカメラやマイクなど機材を手に走り回り、軽トラックの荷台にカメラを乗せた撮影では、車のエンジンを切り、数人で車を押して撮影することもあった。
担いだみこしは、燕1000人みこし実行委員会が燕の技術を結集して製作した3基のうち約1トンと最も重量のある「鎚起みこし」。保管場所は三条市の地籍の燕三条地場産業振興センターだが、燕市外で担がれるのは、今回が初めて。
最高気温32.6度の猛暑の中、重量のあるみこしを何度も担ぐ撮影だったが、エキストラもギャラリーも笑顔がこぼれ、ふるさとで進む映画の撮影を楽しんでいた。
主役の植木さんは、「楽しいですね。みんながぎゅっとつながっている感じ」、「1000人みこしのかたたちからサポートしてもらい、みんなが役者のよう」とも。「一丸となってくれているのが伝わってくる」と撮影の合間のインタビューで話した。