東三条駅周辺の開発整備をと「スナックあい」の相場礼子さんが三条市に25万円余り (2015.7.31)

三条市東三条1、「スナックあい」と宝くじの相沢屋を経営する相場礼子さんは31日、東三条駅前の駐車場確保や駅正面側と南口側を結ぶ上空通路の設置など東三条地域の活性化のために役立ててほしいと、ペットボトル募金に寄せられた善意など25万円余りを三条市に寄付した。

正午前に相場さんと東三条1・2丁目の丸山正夫自治会長、東三条商店街の丸山俊雄会長、東三条出身で相場さんの活動を応援している捧典さんの4人が市役所を訪れ、店内に設置したペットボトル募金に寄せられた来店客からの善意15万4,856円と店からの10万円を合わせた254,856円を包んだのし袋を国定勇人市長に手渡した。

寄付は4回目。相場さんは、東三条に住んで50年余り。高速バスの発着点でもある東三条駅の周辺は、空き地が目立つのに駅利用者のための駐車場がない。駅構内を通る以外に駅前と駅裏を結ぶ通路もなく、線路をはさんだ両地域のアクセスも悪い。

同駅は三条商業高校や三条東高校の最寄駅で通学の生徒も多く、さらに国や県の出先機関、保険会社や銀行に勤める人たちの利用もあり、相場さんは東三条地区だけの問題ではないと考える。「空き地はいっぱいあるが、車1台、置く場所がない。1日でも早く、何とかして頂きたい」と何度も頭を下げた。

国定市長は「同じ気持ちでいるつもりなんですよ」と恐縮し、今年度は東三条駅周辺の調査を行っていることを話した。調査は「東三条駅前等利用実態調査」として、9月末をめどに利用状況や課題の整理を行い、バス路線、駐車場や駐輪場の整備、駅前ロータリーの整備など、今後の可能性を検討していく。

国定市長は、駅舎の改築が計画されているという話題にもふれ、「東三条駅の（今の）つくりってもったいない。今だから古びてるけど、もう少しすると希少性が高まる」、昭和の在来線や特急が停車する駅のよくあるタイプだが、県外では改築などでその姿を変えていることもあり、「せっかく残ってきた空間イメージを大事にしたほうがいいと思う」と、現代風のイメージに無理やり反対するわけではないとしながら、自身の思いを話した。

外観などは昔ながらのイメージだが、中に入れば空調が効いているというように機能面はグレードアップ。発車のベルを「じりりり」に戻したり、看板を戻すとか昔ながらの雰囲気をつくるなど、特徴的にしていくことで、地域の活性化につながる可能性もあるのではとアイデアも示していた。