何とか若年層に広報紙を読んでもらおうと、燕市は「広報つばめ」の8月1日号に全国的にも珍しい漫画を取り入れた画期的な紙面を作成した。
表紙をめくってすぐの冒頭の見開き2ページのデザインを漫画で構成した。平成27年度国民年金学生納付特例の申請について紹介したもので、漫画のストーリーは妹が姉に郵便を手渡すと、中に国民年金の被保険者となったことを伝える文書があったが、学生では月額約1万6千円を納付するのは難しく、母が「広報つばめ」に学生納付特例の記事が載っていたことを教えてくれるというメタ構造になっている。
若年層には間違いなく取っ付きやすい。また、表紙にも甚平を着た女の子が水風船を手に「広報つばめの記事が漫画になりました!次のページから始まります!」と吹き出しにある。
日本アニメ・マンガ専門学校(新潟市中央区)に協力で燕市が材料実費を提供し、同校生徒で燕市新生町に住む伍井芹奈(いつい・せりな)さんから描いてもらった。
市の情報は文字が中心でかたいイメージがあるが、漫画を生かすことで若年層が読むきっかけになればと初めて実現した。年度内にもう1回、冬ころに漫画を取り入れた記事を掲載予定で、職員採用など、とくに若年層に読んでほしい記事で漫画の活用を継続していく考えだ。