燕市消防団防災訓練が2日午前、燕市役所南側駐車場で行われ、燕市の合併に伴う燕市消防団の発足から10年の節目を迎えたのを契機に10団体から516人もが参加し、大幅に内容を充実させて行われた。
これまで毎年、隊列訓練が中心のシンプルな訓練を行ってきた。今回は主催の燕市消防団と燕・弥彦総合事務組合消防本部のほかに県警本部、燕署、陸上自衛隊、県消防防災航空隊、地元から自治会やちびっこ消防隊なども参加し、消防演習に匹敵する規模で行った。
県消防防災ヘリ訓練では、道路寸断を想定した防災ヘリの要請訓練を行った。防災ヘリが芝生広場の上空でホバリングし、ロープを使って隊員が降下し、担架に収容した要救助者をつり上げた。
爆音を上げて市庁舎屋上より低いくらいの高度で静止させた防災ヘリによる救助訓練はアクロバティックで迫力満点。見学に訪れた数十人の市民は目をくぎ付けにして見守っていた。
ほかにの水防訓練の土のう積み、多重交通事故救出訓練、負傷者搬送訓練、最後にちびっこ消防隊の放水体験も行った。この日も真夏日の猛暑で、訓練はなるべく涼しいうちに終わろうと前倒しで行った。消防演習で見られない陸上自衛隊の車両の展示をはじめ、市民向けに警察車両の展示、降雨体験車、救急AED講習、初期消火訓練なども行い、10周年にふさわしい充実した訓練だった。