夏休みの夜、弥彦村の子どもたちを楽しませてくれる縁日村がことしも墓参りの13日を除く1日から15日までヤホールの敷地内で開かれ、親子連れなどで毎夜、にぎわっている。
弥彦村商工会青年部(坂田格也部長)と弥彦旅館組合青年部(川上憲太郎部長)が主催。テント3張を立てて、焼きそば、ソーセージ、焼き鳥、飲み物などを販売するだけでなく、射的、型抜き、輪投げ、ヨーヨー釣りなどの夜店の遊びも用意する。
テントの下にいす席のほか、外にはござにテーブルの席も設けて毎晩、7時半から9時までの営業。両団体の部員ら20人余りが毎晩7、8人ずつ、手弁当で縁日村の売り子を務める。
村内の保育園、小学校、広報紙、旅館などで縁日村で使える100円分の割引券が付いたちらしを配布し、部員も縁日村で2,500円分で使える券を2,000円で販売、いわば25%のプレミアム付き商品券でPRしている。
5日夜、縁日村の手伝いに出た弥彦村商工会青年部の部長で団子屋「かめや」の代表取締役、坂田格也さん(38)は「ことしは初日から大勢の人が来てくれている。きのうはお客さんが遅くまで残って9時で締められずに9時半まで営業した」と大入りを喜ぶ。
以前は旧村役場が会場で通りから縁日村が見えにくかったが、ヤホールに会場を移してことしで3年目。通りに面していることもあって年々、客が増えている。5日夜も地元の親子連れだけでなく、旅館の浴衣を着た人も訪れ、50人以上でにぎわうこともあった。
坂田さんは「地元の人に喜んでもらう活動。近隣から訪れる人も増えて、弥彦の夏になくてはならないイベントになっている。どうやって地域を盛り上げていけるかとやっている」と縁日村の役割や使命感を感じている。