加茂市の書家、泉田祐子さんが8日から23日まで十日町市松代、まつだいカールベンクスハウスで泉田佑子書展「白の世界 松代」を開き、オープニングセレモニーでは、泉田さんと建築デザイナーのカール・ベンクスさんトークライブを行う。
「白の世界」は、雪国新潟で育った泉田さんの書の世界観を象徴する「白」をテーマに、芸術文化・経済・風土が融合したくらすの中で生きる書を通して、人々の心をつなぐことを目的とした展覧会。昨年11月に東京・日本橋での開催に続いて2回目。
泉田さんは、2012年に初代十日町きものの女王に選ばれ、観光親善大使を務めるなかで、新たに十日町市に心を通わせるファン層が増えたという。カール・ベンクス氏もそのひとり。また、松代地域の人々からの応援や招きもあって、1年半の準備を経て、「松代」での展覧会が実現したという。
古民家再生をライフワークとするドイツ人、カール・ベンクス氏が再生したノスタルジックな空間に、人々の思いをテーマに書活動を続ける泉田さんがアトリエを設け、「心のゆたかさ」について来場者とともに考えながら作品制作する参加型の展覧会。展示作品は26点を予定している。
会期中、書道体験コーナーを開設。「伊沢和紙」のハガキに自分自身への手紙を書いてもらい展示し、その後郵送返却する。参加費は500円。
また、初日8日は午後2時からオープニングセレモニーを行い、カール・ベンクス×泉田佑子トークライブ、三番叟、お点前。18日午後3時から書制作ライブ「松代の書」、最終日23日午後2時から泉田祐子トークショー「松代での制作を終えて」を行う。
このほかにも、三味線弾き語り、子どもワークショップも開催する。主催の「白の世界」実行委員会では、十日町市では、アートトリエンナーレ「大地の芸術祭」が行われており、現代アート作品とあわせて鑑賞してもらうことで、思い出に残る夏の芸術体験の一助になればと来場を呼びかけている。
泉田佑子書展「白の世界 松代」は、入場無料。午前10時半から午後5時まで。