アマチュア演芸集団「落語研究会新潟県央」が旗揚げ公演に挑む (2015.8.8)

燕市内の3人のアマチュア落語家が立ち上げた燕市を拠点とするアマチュア演芸集団「落語研究会新潟県央」の旗揚げ公演「若きアマチュアの落語会 in 燕」が、29日午後2時から燕市文化会館で開かれる。

3人のメンバーは、警備会社に勤務していることにかけて今回に向けて「えちご亭損吉」あらため「世久利亭応契（せきゅうりていおうけい）」と名乗る会社員・田辺晃一さん(25)、「えちご亭越後屋」こと会社員・樋浦重一さん(25)、「たら福亭美豚」こと県立新潟盲学校高等部1年・加藤健太郎さん(15)。田辺さんが会長、加藤さんが副会長に就く。

田辺さんと樋浦さんは燕市吉田地区に生まれた同い年の幼なじみ。小中高と同じ学校で、さらに同じ新潟大学の落語研究部に入部した。加藤さんは燕市分水地区出身。生まれつき全盲ながらおととしの子ども落語全国大会の中学生の部で優秀賞を受け、昨年は日向市長賞を受けた全国トップレベルの子ども落語家だ。

それぞれ得意な落語を披露するほか、田辺さんと樋浦さんは、2010年に新潟爆笑グランプリ出場のために結成した漫才コンビ「しょったれげ」でも漫才を披露する。「しょったれげ」11年にお笑いインカレでは北陸甲信越ブロックで優勝している。

さらにメンバーの人脈で、県外から全国レベルの子ども落語家などが出演する。7月の全国子ども落語大会の中高校生の部で最優秀賞を受けた東京の中学3年生・桜家寿エモンさん。全国大会で優勝経験のある兵庫の高校3年生・池田家大吉さん。林家彦いち師匠に師事した本格派の山梨の1年の女子高校生・ふえふき亭がちょうさん。田辺さんと同じ大学落研OBの遊求亭童楽さん。そして新潟市江南区に住む元NAMARA所属のピン芸人だった団体職員の金遊亭舞妓さんが出演し、4時半に終わる。

3人は学生時代に新潟市内でお笑いで営業した仲。落語研究会新潟県央の発足は、年下の加藤さんが田辺さんに強く働きかけた。田辺さんは一昨年春に就職してから社会人生活にも慣れ、ちょうど休んでいた落語を再開したいと思っていたところでもあり、加藤さんの熱意にほだされた。

田辺さんは大学2年とき、テレビで文化勲章を受けた桂米朝の特番を見た。「それまで思っていた落語のイメージとは違うぞと」思った。さらに立川談志の落語の映像を見て「すごいな」と感激し、「自分でも似たようなことができるのではと落研の門をたたいた」。

若手の台頭に期待する。「落語をやっているというと、第一線を退いた年配の人というイメージがあるが、若者でもやれるということを県内でアピールしたい」。今回の公演では「ポップな部分もあって気軽に楽しめると思う。単純にお笑い感覚で落語を楽しんでほしい」と言い、今後も年に一度は公演を続けたい考えで、「お笑いを志す人の受け皿になっていければいい。漫才、コント、音楽系にも仲間が広がっていってほしい」と願っている。

公演の入場料は500円で全席自由。チケットは燕市文化会館などで販売している。問い合わせは同会（電話：0256-93-4148、電子メール：kouichi.tanabe@gmail.com）へ。チケット販売場所は次の通り。

【燕地区】▲燕市文化会館（水道町）▲まんぷくログ勇（廿六木三区）▲ヘアーサロン南波（東太田）▲石田屋酒店（仲町）

【分水地区】▲Hair&make Ogawa（横田）▲ねっとわーくエプロン（地蔵堂本町）▲カスミヤ（横田）

【吉田地区】▲(株)田辺商事（大保町）▲ファインリーベ（東栄町）▲たんばや（中町）▲かどや（旭町）▲幸田印刷（法花堂）▲ヘアーサロンアップル（春日町）

【三条市】▲侍ラーメン（大島）▲あんみつ屋カフェ（島田）

関連リンク

• 落語研究会新潟県央(@ochiken_kenoh)さん | Twitter（新しいウィンドウで開く）