小中一体校の問題を考える会(外山晴一会長)と私たちの三条市をつくる市民の会(村上幸一会長)などは5日、三条市立嵐南小学校と第一中学校の一体校の可動床プールが不具合により使用中止となっていることなどを問題として、三条市教育委員会あてに公開質問状を送付した。
質問状は、両会と地域住民・保護者賛同者として西四日町1、2、3、4丁目、島田3丁目、桜木町の自治会長など7人の連名で、三条市教育委員会の長沼教育委員長と長谷川教育長の2人にあてた。
質問状はA4サイズ3枚分で、タイトルは「平成26年4月開校小中一体校 子どもたちの声明の安全と教育を受ける権利が侵害される事態について」。一体校は開校から数カ月で校舎の不具合と学校運営上の問題が次々に露呈しているとし、「とくに憲法26条(安全で適切な教育を受ける権利)に違反する事態は看過できません」、「詳細なご回答をいただくとともに、一刻も早く正常な教育活動ができるように措置を講ずることを求めます」として3つの項目についての質問を記した。
1つ目は、床のおうとつなど不具合が見つかり6月中旬から使用を中止している「可動床プールの不具合について」。不具合の判明時期と状況、教育を受ける権利が奪われることについて、小学生の運動スペースの確保、教育行政の責任。
2つ目は「第一中学校区小中一体校 学校運営上の諸問題について」。部活動に伴う分散施設への移動について、スクールバスの通学による課題、嵐南小学校・第一中学校いじめ・不登校等の現状について。
3つ目は、「全市的な小中一貫教育の検証について」。中一ギャップ、不登校の実態について、いじめの発生状況について、学力実態の把握のための方策について。両会などでは、8月末日までの回答を求めている。