燕市観光協会(山崎悦次会長)が7月1日にそれまでの任意団体から一般社団法人となったことを記念する設立祝賀会が10日、燕市・萬会館で開かれた。
同協会は2013年4月に旧燕市と旧分水町の観光協会が合併、旧吉田町も含む全市的な観光協会として発足し、それから2年3カ月で一般社団法人となった。8月1日には事務所を燕市産業史料館から燕市老人就労センターに移している。
同協会の理事や関係者ら40人近くが出席。山崎会長は「まわりからの期待も今まで以上に高まっており、われわれも今まで以上に責任感をもっていっそうの基盤強化を図り、従来のおいらん道中や酒呑童子行列などのイベントはもちろん、世界に誇る金属産業にもポイントを当て、食と連携した新しい観光ルートの構築などさまざまな資源を堀り起こし、受入体制を強化し、燕市とも連携しあって情報発信に努める」として支援を求めた。
鈴木力燕市長は、観光協会を一本化してオール燕で観光を推進する体制を整えてから早くも法人化されたことを「期待以上のスピード感」と喜んだ。国や県の補助金を受けられる可能性が広がり、自ら旅行商品を販売できる第2種旅行業の登録までいければ「もう万々歳じゃないか」と夢を膨らませた。
弥彦や岩室にも観光の輪を広げ、「その核として燕市観光協会が位置付けられてくる」ことを願い、「法人化を契機にますます燕が活力ある地域として発展することを皆さんともども期待したいし、わたしは行政の立場だが観光協会とともにそのために一生懸命、取り組んでまいりたいとあらためて約束する」と述べた。
新潟県観光協会の高橋正会長は、燕市の金属加工産業の観光的な側面を高く評価し、人口減少には「まさに観光産業がいちばん大きな歯止めになる」とし、「産業と観光は大きなふたつの柱のなかで必要になってくる」と両者が一体となった取り組みに期待した。