燕市国上、道の駅「国上」にある農産物直売所「分水ふれあい市」は、ことしも13日の墓参りを前に12、13の2日間、盆花市を開いており、初日12日は多いときで百人以上がレジに行列をつくる大人気だった。
ふれあい市は月曜を除く5月から11月までの毎日、午前10時から開かれているが、盆花市は特別。盆花の購入希望者には午前8時半から整理券を配布し、9時40分から盆花だけ先行販売する。
12日は裕に500把を超す盆花をそろえた。販売直後は盆花専用のレジに何ごとかと思うほど長い行列ができ、11時近くになってようやく落ち着いた。
人気の秘密は何といっても安さ。1把500円、600円で販売している店が多いが、ここでは花に多少、ふぞろいがあるとはいえ、1把一律300円とほぼ半値。2組、3組と買う人にはその差は大きい。
安さを実現できるのは、地元の生産農家の直売だからこそ。ふれあい市の組合の組合長、農業川本敏夫組合長(64)=燕市砂小塚=は「9時40分になるまで売らないから、なぜ売らないんだと、けんかざたになるのも慣れた」と笑う。「ことしは雨が少ないので花の量が足りないかと心配したけど、意外とたくさん出た」と例年並みの品ぞろえができたことを喜んでいた。