盆の墓参りの前日12日、三条市ではJR北三条駅西側の三条中央市場で恒例の盆市を開き、早朝から盆花や供物を買い求める人たちでにぎわった。
花や野菜、鮮魚、塩干物など97の露店が出店。ケイトウやオミナエシ、キク、ハス、ススキなど赤や黄、紫やピンクなど色とりどりの盆花や宗派によって供えるホオズキやピンポン玉くらいの小さなカボチャやナシなど盆市ならではの品物も並んだ。
さらに、灰色のコンクリート製の弥彦線の高架下は農家の出店がほとんどで、エダマメ、トマト、ナス、キュウリなどの夏野菜、ブドウ、モモ、スイカなどの果物に盆花が加わり鮮やか。さらに、夏休みの出店者の孫などの手伝いも多く、買物客もおばあちゃんと一緒の小学生も目につき、市場はいっそうにぎやかだ。
曇りで数日前までの猛暑に比べれば過ごしやすくなったこの日、午前6時前から切れ目なく買物客が訪れ、9時半でも駐車場はいっぱいの状態が続いた。
ブドウなどの果物を並べた市内の農家では、「ことしは、なーんでも早くてね」といつもの盆市には登場しないナシ『幸水』も並べ、「雨が降っていないから小粒だけど、甘いよ」と太鼓判を押していた。
買物客は目当ての買物をすませると新聞紙でくるんだ盆花の束をかかえ、果物や野菜の入ったビニール袋を両手に足早に帰っていった。
翌13日は午前6時から、盆花や果物を中心に30店余りが出店する予定の臨時市場が開かれる。