三条高校剣道部OB会(池田弘会長・会員360人)は16日、三条高校体育館で恒例のOB会交流稽古会と交流試合を行い、38人が参加し、先輩後輩の垣根を越えて汗を流した。
県外在住の会員も参加しやすいようにと毎年、盆休みの期間中に行っているもので、卒業以来数十年ぶりに竹刀を握る会員や現役で稽古に励んでいる会員など、上は、創部当初部員だった70歳代から現役高校生部員までが参加している。
ことしは、盆休みの最終日にあたったことなどもあり、参加者は県内勢が中心で、OB会員20人と現役部員18人が参加。県外から帰省中で防具などを持参できないため練習には参加できないが、若いOB会員10人余りも先輩にあいさつがしたいと訪れ、見学していた。
午後1時に集合し、アトラクション、OB交流稽古会、OB交流試合を和やかな雰囲気のなか2時間にわたって行った。
アトラクションは、昭和38年度卒業の小杉耐三さん(71)=新潟市・志学館館長=による抜刀の演舞が披露された。小杉さんは、抜刀道範士八段、剣道教士七段。
体育館の中央に立てた巻わらの仮標物を日本刀で斬り、その技を披露した。現役部員や後輩OBも希望者が体験し、2年生女子の現役部員は、初めて手にした日本刀が「思ったより重く、緊張しました」と貴重な体験を話した。
続く稽古会では、三条高校伝統の準備運動でスタート。「1、2、3、4」と1人が号令をかけると、「5、6、7、8」と全員が声を出して続き、説明の必要はなく高校時代からの準備体操を行った。
たっぷりと汗を流したあとは、平成元年度卒業の大竹啓五社長の「嵐渓荘」に会場を移して懇親会を行った。