三条市を拠点に子育て支援、生涯学習、文化鑑賞などの活動に取り組むNPO法人三条おやこ劇場(兼古和枝理事長・会員20人)は、創立30周年を記念して22、23の2日間、古楽合奏団「ロバの音楽座」を招いて「ロバロバフェスティバル in 三条」を開く。
ロバの音楽座は、中世・ルネサンス時代の古楽器や世界の楽器、空想楽器を演奏する合奏団。音のファンタジーワールドを繰り広げる。そのナチュラルなサウンドは、子どもたちに温かい新鮮な感動体験を与える。ロバの音楽座による「らくがきブビビのコンサートは平成23年度児童福祉文化賞推薦作品に選ばれている。
22日は午前11時から三条市栄保健センター(三条市新堀1311)でロバの音楽座による0〜3歳のためのコンサート「ポロンポロン」を開く。来場者はロバの音楽座を円になって囲んで聴く乳児対象の音楽会。広場で音楽に出会うようなやわらかな雰囲気を演出する。午前10時半から受け付け、45分間のコンサート。定員100人、入場料は1人500円。
23日はコンサートのほかにワークショップも行う。メーンは午後2時から3時20分まで三条市中央公民館で開くロバの音楽座のコンサート「森のオト」。多種多彩な古楽器と空想楽器による、やわらかくて気持ちのいい森のような音楽会になる。定員500人、入場料は3歳以上1人1,000円で3歳未満もひざ上で鑑賞できる。
このコンサートに向けて3つのワークショップを行う。午前11時15分から11時半まで行う「街なかこども音楽隊パレード」に持参する道具を作る「衣装作りワークショップ」と「ムラドクスマ作りワークショップ」をいずれも午前9時半から11時15分まで行い、参加費500円で参加できる。
「衣装作りワークショップ」は三条小学校で開き、東京のおやこ劇場青年部でつくる「デコちゃん」を講師に身の回りにある素材を使って衣装を手作りする。「ムラドクスマ作りワークショップ」は三条鍛冶道場で開き、ロバの音楽座を講師に段ボールなどを使って面でもあり、楽器でもある不思議でゆかいな空想楽器を作る。
それぞれに参加した人たちが自分で作ったものを手に各ワークショップ会場を出発して演奏しながら三条市中央公民館まで歩いてパレードする。なんとパレードには本物のロバも参加する。
三条市中央公民館でもコンサート前の午後0時半から1時半まで絵描き・太鼓たたきとダンサーによるユニット「Poy Poy」によるウヒョヒョ仮面作りを行い、思わずウヒョヒョと笑ってしまう、おもしろ楽しい仮面を作る。参加費は500円。
一方、もうひとつのコンサート、歌をうたう野々歩さんとギターを弾く小田晃生さんによるユニット「ノノホとコーセイ」による「ラララのコンサート」が午前10時半から11時10分まで三条市・一ノ木戸商店街のみんなのまちの交流拠点「みんくる」で開かれる。主な対象は2、3歳児親子で入場料は2歳以上1人500円。
三条おやこ劇場の理事長、兼古和枝さん(57)=三条市=は、21年前に三条おやこ劇場が開いたロバの音楽座による「ガラン・ピー・ポロン音楽会」を娘と鑑賞して感銘を受けた。その娘も結婚し、出産した女の子も1歳になった。「わたしが娘と一緒に受けた感動を今度は娘と孫娘の親子にも感じてほしいと思った」ことから創立30周年記念事業として再びロバの音楽座を招くことにした。「聴いている人も一緒に参加できるコンサート。聴いて、見て、作って、五感で楽しめるコンサートになる」と来場を呼びかけている。
問い合わせは三条市市民活動支援センター(電話:0256-34-8960)へ。各ワークショップ、公演、昼食チケットの取扱場所は次の通り。