広報「つばめ」10月15日号と合わせて発行するその子ども版を制作する子ども記者は21日、特別ミッションとして信濃川を燕市内で分流するために建設された大河津分水路について取材した。
子ども記者は市内の小学校5、6年生19人。夏休みを中心に活動し、4つの班に分かれて班ごとにテーマを決めて紙面を制作する。
すでに班ごとの取材は終わり、特別ミッションはそれとは別に全員で取り組む取材。この日は16人が参加し、午後1時から信濃川大河津資料館と信濃川河川事務所大河津出張所を訪れてそれぞれの施設を見学し、大河津分水友の会の樋口勲さんや大河津出張所の職員から説明を受け、インタビューした。
記者の証の腕章を着けた子ども記者は、話を聞きながら一生懸命にメモを取り、本格的な一眼レフカメラで撮影。インタビューでは、大河津分水路の建設にかかった費用や建設がなかなか実現しなかった理由などを質問した。
取材のようすを見学に訪れた鈴木力市長は、大河津分水路を特別ミッションにした理由を話した。1896年に西蒲原郡横田村(今の燕市横田)で信濃川の堤防が切れ、大水害をもたらした「横田切れ」から来年でちょうど120年になり、「その前の年に(大河津分水路を)調べて書いておくことによって来年、良くわかるようになるという意味もある」し、「しっかり取材して記事に書いてほしい」と期待した。
信濃川河川事務所の日下部隆昭所長は「周りの人もやったことないし、先生だってやったことのないくらい難しいことを失敗しないでやり遂げなさいと言われた当時の人の気持ちを想像しながら取材活動をしていただければ」と話した。