弥彦村・門前町活性化プロジェクト「第7回共に生きるチャリティーイベント」として29日に弥彦公演前駐車場で「笑顔の竹あかり in 弥彦」、30日に「ヤホール」で「越後弥彦すまいる祭」が開かれ、加えてことしは27日に弥彦神社の舞殿で雅楽師東儀秀樹さんと三条市のシンガーソングライター佐藤ひらりさん(14)による弥彦神社奉納演奏が行われる。
奉納演奏は弥彦神社御遷座百年を祝って開かれる。午後6時半から1時間の共演で入場無料。佐藤ひらりさんは全盲で、グランプリを受賞したことのある身障者の音楽活動支援コンサート「ゴールド・コンサート」で2年前に東儀さんと共演している。佐藤さんからの呼びかけで今回の共演が実現した。
29日の「笑顔の竹あかり」は弥彦公演前駐車場で正午から午後9時まで。午後1時半からの「佐藤ひらりと仲間達コンサート」をはじめ、スガジャズダンススタジオ、弥彦よさこい添弥、新潟樽砧(たるきぬた)の永島鼓山、生田流箏曲とソプラノとフルート、一ノ宮御神丈太鼓などが披露される。
会場に昨年は4千本もの竹あかりをともしたが、今回はさらにその2倍以上、1万本を弥彦グランドホテル跡地も使ってともす。竹あかりにともすのは、ことしも「平和の火」。「平和の火」は戦後70年間、燃え続けている広島原爆の残り火で、その分火をともしたろうそくを午後5時半から受け付けで来場者に渡し、竹あかりに立ててもらう。
30日の「すまいる祭」はヤホールで午前10時から午後5時まで。前日に続いての「佐藤ひらりと仲間達コンサート」などの団体のほか、フラダンス、和太鼓の鼓無双、風船王FOOZY、ピッタゴライブと仲間たちなど。午後4時から「日本一の上棟式 もちまき with ゆるキャラ」を行い、弥彦で利用できるペア宿泊券、食事券、商品券などの景品が当たる。
すべて無料で参加、見学できる。チャリティーなので会場には東日本大震災に被災地と北海道盲導犬協会に寄付するそれぞれ募金箱を設置。東日本大震災の被災地の寄付は佐藤さんが現地へ出向いて届ける。
主催は越後弥彦チャリティーコンサート実行委員会で、代表は弥彦村上泉、株式会社二村建築社長の二村清栄さん(61)。二村さんは視覚障害者を中心とした加茂市の男声合唱団「どんぐり」に入団したのをきっかけに障害者の支援に関心をもち、盲導犬を新潟県にとチャリティーイベントを始めて10年近くになる。当初は自社の敷地などを会場にしたが、ヤホールなどに会場を移してことしで3年目になる。盲導犬はすでに2頭が新潟県に届けられ、今は3頭目をと動いている。
これまでイベントにかかる資金をすべて自社で拠出していたが、実績を重ねたこともあって多くの会社が納得して協賛してくれた。「このイベントが本物になってきたということ」と二村さん。当日も社員40人を含め、協力業者などから合わせて90人がボランティアで運営を手伝ってくれる。「竹あかりのイベント、弥彦の夏の祭りとして成長していってくれれば」と大勢の来場を願っている。問い合わせは実行委員会(電話:0256-94-3928)へ。