加茂病院の建て替えで増床などを求めて県と平行線をたどる加茂市の小池清彦市長は25日、「病児・病後児保育施設の加茂市・田上町案と県立加茂病院改築に関する当方の論点について」の記者会見を開き、新病院建設着手がこれ以上遅れないようためとして、協議の申し入れに応えない担当の病院局ではなく、今後は泉田裕彦県知事と直接協議を求めたことなどを話した。
24日に泉田知事あてに、「病児・病後児保育施設の加茂市・田上町案と県立加茂病院改築に関する当方の論点について」の文書を提出したとして、その内容を話した。
小池市長は、これまでに、県の示した新加茂病院の基本設計に10項目の要望を提出しており、それに対して認められていない4項目についてを2月に泉田知事と面談した際、知事から「地元とよく相談して立派な病院をつくるように指示してあるので、病院局長と協議してもらいたい」という趣旨の言葉を受けたと言う。
その後、病院局長に知事の言葉を伝えて協議を申し入れたものの、この半年間で病院局長と会ったのは1度だけで、それも協議ではなく自説を繰り返しただけで「いたずらに半年間が空費されてしまった」と話した。
さらに、8月初めに県と加茂市のそれぞれが加茂田上地域に新聞折り込みで現状を示したちらしを配布しており、その加茂市のちらしを病院局に渡そうとしたが受取を拒否されたとし「当方の考えを全く聞かないという態度」などと文書に記しており、「知事様と1日お話をさせていただければ、妥当な結論がすぐに出るものと確信いたします」と泉田知事との話し合いを求める考えだ。
文書は、A4サイズで論点などを記した11ページと資料など6ページの計17ページ。