燕市内の3人のアマチュア落語家が立ち上げた燕市を拠点とするアマチュア演芸集団「落語研究会新潟県央」の旗揚げ公演「若きアマチュアの落語会 in 燕」が29日、燕市文化会館で開かれ、アマチュアにもかかわらず満員札止めの600人が来場して大盛況だった。
子ども落語全国大会の中学生の部で優秀賞を受けたことまある「たら福亭美豚」こと県立新潟盲学校高等部1年・加藤健太郎さん(15)=燕市分水地区=の呼びかけにこたえ、新潟大学の落語研究部で一緒だった「世久利亭応契(せきゅうりていおうけい)」こと会社員・田辺晃一さん(25)=燕市吉田地区=、「えちご亭越後屋」こと会社員・樋浦重一さん(25)=同=の3人で立ち上げたグループ。
それぞれで十八番の演目を披露し、田辺さんと樋浦さんは2010年に新潟爆笑グランプリ出場のために結成した漫才コンビ「しょったれげ」で漫才も披露。さらに3人の人脈で、県外から全国レベルの子ども落語家など5人も出演した。
初めての公演でどれくらいの来場があるか見当もつかなかったが、ふたを開けるとなんと600人が来場して会場は満席で、いちばん驚いたのは3人だ。会長の田辺さんは「落研時代のなじみのお客さんや当時、世話になった人が見に来てくれて本当にうれしく、励みになる。もっと小さな規模でもいいからこれらも続けていきたい」と笑顔だった。