済生会三条病院(郷秀人院長)が隣接地の旧うるおい広場サッカー場に建設する病児・病後児保育園に未満児保育に対応した地域保育園と院内保育園の3つの保育施設の機能を併設して建設する保育園「たんぽぽ」の工事安全祈願祭が1日、建設地で行われた。
病院や工事関係者ら30人近くが参列して神事を行い、株式会社高田建築の高田清太郎代表取締役が刈初之儀、郷院長が穿初之儀、株式会社大石組の大石保男代表取締役社長が忌鋤之儀を行った。
郷院長は、院内保育園で病院職員が「安心して仕事に出ることが可能」になり、未満児保育園で三条市内で待機児童が出ている未満児保育は「ほぼ充足できる」、病児・病後児保育園で「環境の整ったなかで保育できる」ようになり、「済生会の大きな使命のひとつに地域の貢献があり、働く女性の支援ができるのではないか」と役割に期待した。
三条市では初めての病児・病後児保育園となる。済生会三条病院は県央地域で唯一、入院できる小児科を設置する。加えて以前から院内に職員用の保育室を設置している実績もあり、市内で病児・病後児保育園を設置するなら済生会三条病院にと何年か前から市から打診を受けていた。
建設地の三条市が所有するうるおい広場サッカー場は、市内で唯一の公式なサッカーコートだったが、旧南小学校グラウンドが公式なサッカーコートに整備されたことでその問題もなくなった。
旧うるおい広場にはサッカー場とテニスコートがあり、その半分、南側の約3,100平方メートルを市が無償貸与し、鉄筋コンクリート2階建て延べ975平方メートルの園舎を建設し、来年4月に開園する。2階建てにしたのは水害に対応するためで、2階は避難スペースとしても利用できる。済生会が三条市西四日町3に設置するなでしこ青空保育園は、たびたび水が上がっている。
定員は病児・病後児保育園10人、院内保育園20人、地域保育園30人。保育士や看護士ら30スタッフは30人規模になる。