三条市の地域おこし協力隊に1日、テレビ局アナウンサーや作家の経歴をもつ会津泰成さん(45)が着任し、国定勇人市長に着任のあいさつを行った。
会津さんは、1970年長野県長野市生まれ。大東文化大学卒業。1993年株式会社福岡放送入社し、アナウンサーとして主にプロ野球やサッカーなどを担当。99年に作家になりたいと退職し、フリーライターに転身。2002年に『ヌンサヤーム』で第10回Numberスポーツノンフィクション新人賞を受賞。2013年テレビ朝日『グッド!モーニング』のディレクターとなり、2014年株式会社エムールで企画広報を行う。
応募のきっかけは、サッカーの元アルビレックス選手の友人からの紹介。会津さんは4,5年前にアスリートのセカンドキャリア支援として農業と関連した構想を話しており、「会津さんがやりたいとしていたことを三条市でしている」との誘いだった。
会津さんは、45歳になったときに自分の集大成をしたいと思っていたと決断。「官と民をつないで、地方発のいい例としてとり上げられるようにしたい」、また、都会で生まれ育った家族がものさしとも話し、「家族が、ここで暮らしたいと思ってくれること」と抱負を話した。
市長へのあいさつを終えた会津さんは、「けっこうプレッシャーですよ」、「いろんな人を巻き込んで、協力してもらわないと」と笑顔。「(この地域に)何が必要かをリサーチして、提案し、結果、いい町にしたい」。
じつは「協力隊」という名称は好きではないと言い、「自分たちのまちを変えていきましょう」というスタンスで臨む。
神奈川県の自宅には妻と小学生の長男がおり、今回、会津さんは単身で前日8月31日に三条市に引越し。先に着任した地域協力隊員とともに荒沢地内の古民家シェアハウスでの生活が始まった。
隊員は、三条市下田地区の旧荒沢小学校を拠点にした「NPO法人ソーシャルファームさんじょう」に従事し、下田地区をフィールドとした農業・観光等に関する職業訓練や新規就農支援、農産物の6次元化などの新規事業の立ち上げや事業の企画運営などを行う。三条市の4類期限付き任用職員として委嘱。期間は1年ごとに更新し、最長3年で平成30年8月31日までの3年間。