燕市文化会館では5日、自主事業として「海援隊トーク&ライブ」を開き、会場を満席にした600人余りの観客はリーダーの武田鉄矢さんの軽妙なトークとともに海援隊のフォークソングに聴き入った。
海援隊は、歌手で俳優、タレントと幅広く活躍する武田鉄矢をリーダーに中牟田俊男さん、千葉和臣さんの3人編成のフォークグループ。開演前に鈴木力市長が登場する会場はどよめき、鈴木市長は武田さんで思い出すのは、吉田拓郎が歌う主題歌にのって武田さんがハンガーをぬんちゃくのように使って相手を倒す映画「刑事物語」だと言い、「皆さんの期待にたがわない時間が過ごせると思う」とあいさつした。
ギターを抱えてステージに登場した海援隊を割れんばかりの拍手で迎えた。グレーのベストに真っ赤なパンツ、赤い靴の武田さんは、チューリップ、甲斐バンド、井上陽水など数多くのスターを生み出した福岡県の博多の伝説の喫茶店「照和」の思い出話をはじめ、テレビなどで見る通りの巧みな話術で会場をわかせた。
約2時間余り公演でトークと演奏がほぼ半々。大学時代の失恋から生まれた曲と紹介して大ヒットした「贈る言葉」はもちろん、「母に捧げるバラード」や「思えば遠くへ来たもんだ」などのヒット曲を演奏した。観客は60歳前後が中心で女性が多く、笑顔になってときには手拍子をしてステージと一体になって演奏を楽しんでいた。