平成27年度新潟県高等学校ロボット競技三条大会が5日、県立新潟県央工業高校体育館でを開かれ、アイデアロボット競技部門では県内の工業科の高校生15チームが参加して手づくりロボットの競技を行った結果、新潟工業高校の「越乃毘沙門天」が優勝、2位の同校「越乃韋駄天」とともに2チームが全国大会への出場を決めた。
11月に三重県で行われる第23回高等学校ロボット競技大会の新潟予選となるアイデアロボット競技の部とマイコンカーラリーの部の2部門を開いた。
アイデアロボット競技は、全国大会の出場権をかけた県予選大会として毎年開いており、工業科のある新発田南、長岡工業、新潟県央工業、新潟工業、新津工業、上越総合技術、柏崎工業の7高校から15チームが参加した。
競技は、各チームの製作したコンピュータ制御のロボットとリモコン操作によって動くロボットを操縦し、得点を競う。
競技内容は毎年変わり、ことしは全国大会開催地の三重にちなんだ競技。リアス式海岸で有名な英虞湾(あごわん)に代表されるアコヤガイから真珠を取り出し、装飾品に加工するまでを表現。英虞湾を船に見立てた自立型ロボットとリモコン型ロボットで真珠を取りに行く。
真珠に見立てるのは、バレーボールを大真珠、テニスボールを小真珠、塩ビ継手を真珠貝。真珠貝から真珠を取り出し、装飾台上の塩ビソケットの上に置いて、装飾品を完成させる。その完成度に応じた得点を競うもので、最高得点は100点。
ロボットは、設計から数カ月かけて製作したものが多く、ギアモーターに産業用やラジコンの部品などを組み合わせたオリジナルで、それぞれが細部にわたって工夫しを凝らしている。
試合は予選リーグ、上位5チームでの決勝リーグを行った。決勝リーグには新潟工業の3チームと新津工業、県央工業の各1チームが進出し、1、2、3位とも新潟工業が独占。1位の越乃毘沙門天と、2位の越乃韋駄天の2チームとも得点は100点満点だったことから、タイムによって順位を決め、両チームが全国大会の切符を手にした。