燕署(斉藤正栄署長)は9日、特殊詐欺被害を未然に防いだローソン燕杣木店(長岡修作オーナー・燕市杣木)の店員の竹田陽子さんと長岡オーナーに斉藤署長から感謝状を贈った。
竹田さんは8月31日午後4時ころ、来店した燕市の70歳代女性が携帯電話で相手と話しながら何かを探しているようすや態度を不審に感じ、女性がカウンターでプリペイドカード5万円分2枚を買おうとしたのでカードの用途をたずねた。
女性は覚えのない有料サイト未納の通知を受け、カードを買って支払おうとしていたことがわかったため、女性に詐欺と伝え、カード購入を思いとどまらせ、警察に相談するよう勧めて特殊詐欺被害を防止した。
同署管内でコンビニ店を特殊詐欺被害防止で感謝状を贈ったのは初めて。同署では今春もコンビニ店を含めて特殊詐欺に注意を呼びかけるちらしを配布しており、同店では特殊詐欺被害を注意喚起する店内放送を流し、店員にも防犯指導の徹底を図っている。
竹田さんは「自分が被害に遭わないように考えているので逆の立場で考えた」と言い、「まず自分が注意する気持ちが大切」。長岡オーナーは「お客さまあってのお店。今後も十分に対応していきたい」と話した。