燕市・大河津分水の歴史や役割を大勢の人から知ってもらおうと活動する任意団体「Love River Net(ラブ・リバー・ネット)」(樋口勲会長・メンバー10人)は、初めての大がかりな事業として19日午前10時から信濃川河川事務所大河津出張所付近で「大河津分水サンクスフェスタ」を開き、燕市PR大使のフルート奏者、本宮宏美さん(31)のミニコンサートやラジオパーソナリティーによるトークライブなどのイベントを行う。
午前10時から正午まで「水辺のいきもの探検隊」でスタート。網、虫かご、水筒、着替え、タオル、帽子などを持参し、ぬれてもいい服装、脱げないサンダルなどをはいて大河津資料館に集合、定員はおとなを含めて20人で参加無料。安心して水遊びができる昔、堰(せき)の川底だったところを流れる小川で生き物を探して探検する。
午後2時10分から3時まで「キャンドル★凧づくり」で定員50人。。燕市社会福祉協議会就労支援センターが手掛ける「つばめキャンドル」を材料費300円で作ることができ、「風よけランタン」のカラーリングに無料で参加できる。凧づくりは10分ほどで作る簡単な凧を材料費300円で作ることができ、好きな絵を描くなどして完成させ、凧揚げに挑戦する。
3時10分から4時半まで「みずべトークライブ」で、定員100人、参加無料。燕三条エフエム放送の番組も担当したことのあるラジオパーソナリティーの遠藤麻理さんから信濃川をテーマにしたトークを聴くもので、信濃川について一言申したいといった人に参加を呼びかけている。
5時から5時50分までメーンの本宮宏美さんによるコンサート。大河津出張所を会場に「OKz(おおこうず)アニバーサリーコンサート」と題して開く。定員100人、参加無料だが、当日午後2時から先着順で整理券を配布するので、参加したい人は会場で受け取る。
それが終わると続いて5時50分から6時20分まで「洗堰 de キャンドルナイト」。コンサート参加者にキャンドルを配り、旧洗堰に並べてもらってつくる「洗堰灯りロード」を通って帰ってもらい、イベントを終わる。
「Love River Net」は昨年11月に発足。会長の会社員樋口勲さん(40)=長岡市=は、大河津資料館友の会の会員でもある。「Love River Net」として今春の分水おいらん道中で特別展「そうだったのか?!大河津分水の桜とおいらん道中」開いたほか、当日、会場で行列を待つ観客を相手に昔のふん装で大河津分水クイズを行って大好評を博した。
「大河津分水サンクスフェスタ」はこれまでで最大の事業になり、つばめ若者会議のイベントチーム「れっつばめ」と燕市が共催し、国交省北陸地方整備局信濃川河川事務所の後援も取りつけた。
樋口さんは「大河津分水に若い人が関心をもつことが地域を知ることになり、ひいてはふるさと育むことにつながる」と期待。また、コンサートに出演する本宮さんは「小さいころから良く大河津分水に遊びに行き、そのときに撮影したビデオが今も残っている」と幼少期の家族との思い出の原風景でもあり、その場所で演奏できることに喜びを感じている。
各イベントは事前に申し込むこともできる。問い合わせは「Love River Net」(電話:0256-94-7321、ファクシミリ:0258-94-4062)へ。