つばめ若者会議のワンダー・プロジェクトとして12日夜、燕市役所まちづくり広場で「みんなの学校」夕暮れワンダー映画館を開き、庁舎の壁に設置したスクリーンを使って映画『みんなの学校』を野外上映した。
作品は、不登校ゼロを目指す大阪市立南住吉大空小学校の取り組みを取材した記録映画。数々の賞を受賞したテレビドキュメンタリーを劇場版に再編集したもの。
大空小学校は、特別支援の対象となる児童も同じ教室で学ぶ。学校と地域、子どもたちも一緒になって「みんながつくる、みんなの学校」のスローガンに取り組む姿を追った。
つばめ若者会議のチーム、ワンダープロジェクトが企画したもので、市役所南側の芝生張りのまちづくり広場が会場。秋の長雨のように雨の日が続くなか、この日は運良く秋晴れに恵まれた。
上映に先だって夕暮れとともに6つの飲食や物販のブースが会場にテントを張ってオープン。親子合わせて約500人が来場するにぎわいだった。
日が沈み空が明るさを失うと上映開始。庁舎のガラス張りの壁に設置した大きなスクリーンに、大空小学校の児童たちと正面から立ち向かう教諭や地域の人たちの姿が映し出された。
日常の児童の姿は、親世代にとってもおとなの立場からではなく、子どものころの自分の体験と重ね合わされる部分も多く、いろいろな思いをひきおこさせた。参加者は親子で芝生にビニールシートを敷くなどして席をつくり、秋の夜風や草の香を感じながら思い思いのスタイルで鑑賞していた。