19、20日間、ことしも加茂市・加茂山周辺を会場に恒例の小京都を楽しむ会「AKARIBA(あかりば)2015」が開かれ、加茂の夜をさまざまなあかりで彩り、20日は呼び物の「あかりの結婚式」が行われる。
加茂青年会議所(牛膓一丈理事長)の主催で年々、規模を拡大して行われている。2日間とも午後6時にあかりを点灯する。宮大門から赤鳥居まで800のあかりを点灯する「あかりの木」、野外ステージに1,200のキャンドルをともす「恋するあかりばロマンティックステージ」、池之端「池之端和傘エリア」やそこへ通じる坂道に「雪椿隧道(ずいどう)」などを設け、通路にもあかりをともして加茂山を幻想的に演出する。
記念撮影スポットで人気の和傘エリアは、橋の老朽化で昨年と同様に通行止めにするが、奥にももう1カ所、和傘を利用したあかりを設置して記念撮影に利用してもらう。加茂山公園駐車場で2日間とも午後2時から8時まであかり製作体験、19日午後4時からカモレンジャーショーを行う。
JR加茂駅前にもウェルカムあかりを設置し、加茂商工会議所は2日間とも午後3時から9時まで穀町商店街であかりば宵の市を開き、フードコートを設置し、ジャズライブとあわせて楽しんでもらう。
あかりの結婚式は、午後4時半に加茂市仲町商店街の清雲亭山重から新婦を人力車に乗せた花嫁行列が出発して始まり、宮大門で新郎と合流してお披露目。赤鳥居石畳で葵幼稚園園児によるお祝いの歌、宝が丘保育園園児によるお祝いの踊りの披露のあと青海神社で結婚の儀を行う。
その後、行列をつくって野外ステージへのぼってキャンドルイベント、石段の男坂を下り、池之端で和傘のあかり、宮大門でサプライズイベントを行って8時過ぎに終わる。
あかりの結婚式に参加するカップルは毎年、公募している。ことしは県内から8組の応募があったなかから、会社員近藤真樹さん(29)=新潟市北区=、保育士梅田奈都美さん(25)のカップルに決まった。友だちの紹介で知り合って交際1年半。あかりの結婚式の当日の午前、加茂市役所に婚姻届けを提出する。
「彼女からぜひ参加したいと言われた」と近藤さんは。梅田さんは宝が丘保育園に勤務しており、保育園でAKARIBAに展示する灯ろうを作っていたので、以前からAKARIBAを知っていたが昨年、初めてあかりの結婚式を見た。「話で聞いていた以上に幻想的だった」と梅田さんを魅了した。
ことしで5年目になるが、加茂市の人がカップルに選ばれたのは意外なことに今回が初めて。赤鳥居石畳での葵幼稚園園児によるお祝いの歌の披露は初めてで、これも梅田さんが選ばれたから。近藤さんは「正直言うとまだ実感がないが、まちにAKARIBAのポスターだらけになっているのを見てちょっと実感した」、梅田さんは「名字が変わることを感じ始めているくらいだが、わくわくもある」。ふたりとも「見に来た人が炭素行く、満足して帰っていただけるようにしたい」と張り切っている。
昨年は2日間で延べ4万人が来場しており、ことしはそれを上回る来場者を目指す。AKARIBAについての詳細は公式サイトなどで確認できる。