燕市交通安全協会の交通指導隊副隊長、藤節子さん(76)=燕市吉田東栄町=は16日、タケのはしを手作りした交通安全標語付きのはし袋に納めて1,000セットを交通安全の啓発グッズに生かしてほしいと燕署に寄付した。
燕署(斉藤正栄署長)で贈呈式を行い、藤さんははしのセットを斉藤署長に手渡し、斉藤署長は藤さんに感謝状を贈った。
はし袋は、模様のついた折り紙を手作りしたもの。藤さんが自分で考えた「自転車は車両の仲間 左のハシを」と「しっかり確認 歩くのは、右のハシを」の標語をそれぞれ印刷した2種類あり、すぐに捨てられないように割りばしではなく、タケのはしにしているのもポイントだ。
藤さんは旧吉田町の時代から交通指導隊を務めた。手先が器用で、布のコースターや子ども用のはし袋セットを作って身近な人にプレゼントしたこともある。
標語付きのはし袋セットの寄付は昨年、ことし2月と行い、今回で3回目。今回は主に夏休み中に朝の街頭指導が無くなった時間帯を製作に充てた。藤さんは「もうすぐ秋の交通安全が始まり、市民の皆さんの手にはし袋セットが届けば文句はない」、はし袋セットをもらったことで「きょう、こんなものをもらったんだけどと、家庭でそんな話になってくれればいい」と願った。
燕署では、はし袋セットを交通安全の啓発グッズとして交通指導所や高齢者宅の訪問で配布しており、好評と言う。斉藤署長は「ものすごく苦労が多かったと思う。藤さんの思いが皆さんに伝わるように大事に使わせていただきたい」と感謝した。