「敬老の日」の21日、三条市・八幡宮を発着点に子ども大名行列が行われ、絶好の秋晴れの下、おとなもうならせるような見事な大名行列を披露した。
5月15日に行われる三条祭の大名行列を子どもたちで再現し、ふるさとを愛し、これからの三条を支える担い手になってもらおうと2011年から行われている。ただ、1年目は雨のため中止しており、実施できたのはことしで4回目。心配は天気だけだったが、願ってもない好天に恵まれた。
行列は、天狗は2人が交替で務め、奴21人、それに三条小児童を中心とした子どもたちによる囃子(はやし)はやし、子どもみこしに30人以上が加わって計約70人の小学生で編成。さらに本物の大名行列を支える道祖神会、三条先供組合、囃子方も手伝いや指導で子どもたちをサポートした。
午前10時過ぎに出発し、参道を抜けると右回りに進んで弥彦線高架下を通り、正午ころに三条鍛冶道場へ到着。最後に午後0時半から八幡宮の拝殿を走って1周する簡単な舞い込みも行った。
奴はただ動きをまねるだけではなかなか雰囲気ができないが、さすがに毎年、続けている子どもは、手と足を左右に大きく開いて足を蹴り上げては足を運ぶ所作も堂に入ったもの。装束や道具もおとなと同じものや子どもようにあつらえたものでそろえてあり、見物客は「おとなと変わらんね」と貫録さえ感じさせる子ども大名行列に驚き、感心した。
奴が大きな声でかけ声を上げるたびに、見物客から自然に拍手がわいた。舞い込みを終わると子どもの音頭による三本締めで締めくくった。
今回は三条鍛冶道場で昔の遊びをそろえた「さんじょう108appy」、八幡宮でまんなかフェス実行委員会による露店やアトラクション、通行止めにした通りではジュニアリーダーズクラブ三条によるこどもフリマも同時開催され、子ども大名行列をにぎやかにした。
まんなかフェス実行委員会による書道パフォーマンスは、見物客も参加して色とりどりの絵の具を手につけて作品の上に手形をつけてその場で書道とコラボレーションし、ひとつの作品を完成させた。