社会福祉法人つばめ福祉会(本部・燕市大曲)の役員改選で20日、新理事長に理事の吉田賢一さん(72)=燕市小池新町=が就任。「特別養護老人ホームを1棟つくりたいという気持ちでいっぱい」と吉田さんは意欲を示している。
吉田さんは県立三条高校を卒業して旧燕市に奉職。2004年に総務課長で定年退職するまで42年間勤め、燕福祉事務所長を務めたこともあり、うち約30年は福祉畑を歩んだ。燕市福祉事務所長だった当時、在宅高齢者の住宅改修費の手当てや介護手当に県内でも先進的に取り組み、東京からも視察が訪れた。
退職した年から09年までつばめ福祉会が設置する障害者支援施設「つばくろの里」の施設長・園長を務める一方、04年からつばめ福祉会の評議員、05年から理事、さらに04年から燕市社会福祉協議会の評議員も務めている。
吉田さんは「本当に必要とされている特別養護老人ホームを1棟つくりたいという気持ちでいっぱい」と言う。先に策定された燕市高齢者福祉計画・第6期介護保険事業計画で特別養護老人ホームの施設整備計が示され、その一部をつばめ福祉会に任せてほしいと期待。「前理事長から基盤整備、基礎的なものをしっかりつくってもらったので喜ばなければならない」と話している。
役員の任期は1期2年で、岡田健一前理事長(78)は理事長職を5期、10年務めて自ら退いた。以前から10年を節目に退任の考えを示しており、「やり残したことはない。達成感は十分にある」とコメントしている。