10月1日から4日まで燕三条地域の68の工場を一般公開する「燕三条 工場の祭典」を前に24日、燕三条地場産業振興センターで最後となる第3回運営会議が開かれた。
参加企業から60人以上が参加。全体概要の説明をはじめ、都内で行ったPR事業やメディア掲載の実績、来場者への対応、ピンクのストライプの装飾ルールなどについて説明した。
ことしもブックレットと2種類のポスターを作成した。ブックレットはA4判で2つに折りたたんでA5判の旅本サイズで携帯しやすいようになっている。これまで無料配布したが、ことしは一部300円で有償販売する。また、ダイハツ工業の軽自動車「コペン」を三条市内のメーカーが外装パーツなどを供給するプロジェクト「LOVE SANJO」のつながりから、今回はダイハツ工業が広告を出してくれた。
報告では、4月に伊勢丹新宿店で開かれた工場の祭典の催事では6日間で500万円の売り上げた。今月、東京ビッグサイトで開かれた第80回東京インターナショナル・ギフト・ショーでは、パンフレットを2,500部配布した。さらに今月、東京・六本木のアクシスギャラリーで開かれた工場の祭典の展示では700人近くが来場し、メディア十数社の来場もあった。
質疑応答では山村製作所の山村興司社長が工場の祭典の開催期間中に参加企業などでの募金、あるいはブックレット販売の売り上げの一部を義援金として先の北関東・東北豪雨の被災地に寄付できないかとの意見があった。2004年の7.13水害で三条市が全国から多大な支援を受けたことが背景にあり、前向きに検討することにした。
工場の祭典のアドバイザー、株式会社メソッド代表の山田遊さんは、初日1日の夜、三条別院で今回初めて行うオープニングレセプションについて「工場の祭典でまちに人が集まっている気配がない。それは悪いことではないが、集まる場所を自分たちで作ろうとなった」とし、「まずは団結を深めるために参加を」と社員や家族にも呼びかけて大勢の参加を求めた。
実行委員長の永塚製作所専務、能勢直征さんは、ことしは総務省からの視察も予定されていることを喜び、「楽しく4日間、やってくれれば必ず成功するので、皆さんと楽しみながらやっていきたい」と期待した。
最後に参加企業に配布したトレードマークのピンクのストライプのTシャツを着てもらって記念撮影して気勢を上げ、帰りにピンクのストライプをつくるためのテープや段ボール箱を配布した。
また、この日は燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」の正面上部の壁面にピンクのストライプの装飾も行われ、工場の祭典のムードを盛り上げている。