三条市大崎地区の大崎コミュニティ「どんぐりころころ大崎」(佐藤英夫会長)は25日、7月に開いた「大崎コミュニティ発足10周年記念どんぐりころころ広場2015 福島応援隊」のイベントの1つのフリーマーケットの収益2万円を福島から三条市に避難している人たちのために役立ててほしいと、避難者のための交流ルーム「ひばり」に寄付した。
午後1時半に大崎コミュニティの高橋茂副会長が「ひばり」を訪れ、代表の佐竹紀さんに善意を包んだのし袋を手渡した。
同イベントは、2011年3月の東日本大震災の発生から間もなく開設された三条市内の避難所のひとつ「サンファーム三条」で避難生活を送る人たち楽しんでもらおうと、その年に「絆」という名で会を開いたのが始まり。翌年から「どんぐりころころ広場」の名で、同地域に避難している人も含め、地域住民による交流ときずなを深めることを目的に開いている。
今回は7月21日に「サンファーム三条」で開き、約500人が来場した。イベントのひとつとして、同コミュニティも出店してフリーマーケットを開き、企業などが協賛してくれた商品などを販売。その収益すべてに同コミュニティの気持ちも加えて、ちょうど2万円にして寄付した。
高橋副会長は、「今後も東日本大震災、原子力発電所、みなさんのことを忘れないということ」、「日ごろは、なかなか常にと考えていられないが、今度も忘れないといことを何かの話をするときには片隅に置き、福島のことを出していきたい」。
東日本大震災の影響で、この日現在で60世帯132人が三条市で生活している。寄付を受け取った佐竹さんは、節目やクリスマスなどイベントなどで子どもたちのために使うとして、「貴重なご寄付、有効に使わせていただきたい」、「思い出していただけるだけでありがたい。気持ちがありがたい」と礼を述べていた。