中秋の名月だった27日夜、燕市宮町・戸隠神社(星野和彦宮司)で観月会が開かれ、中秋の夜の琴や笛の演奏を楽しんだ。
観月会の主催は「燕の街中活性委員会」(小林由明・和田瑞穂共同代表)。今夏、誕生した戸隠神社のゆるキャラ「つばくろちゃん」をつくろうと昨年秋に発足した団体で、それ以外にも戸隠神社を活用したイベントなど企画している。
今回はつばくろちゃんの製作にかかわった人たちを招待する形で開き、30人余りが来場し、つばくろちゃんも参加。琴の演奏は昨年の観月会とことしの正月、観桜会に続いて4回目。星野宮司が中秋の名月や翌28日のスーパームーンについて話してから始めた。
琴の演奏は今回も同神社の渡辺大蔵権禰宜(ごんねぎ)の妻、志保さん。「小さい秋みつけた」と「里の秋」、さらに箏曲「祭りの太鼓」を演奏した。「祭りの太鼓」は、琴のさまざまなテクニックを使って流れるように演奏。外では時々、雲の切れ間から中秋の名月が顔をのぞかせた。
あわせて燕御神楽神伶会会員が篠笛や竜笛も披露。秋冷で半袖では肌寒く、秋の虫の音が響くなか、風雅な旋律が流れていた。