燕三条地域の名だたる68の工場を一般に開放してものづくりの現場を体感してもらう「燕三条 工場の祭典」が10月1日から4日までの4日間、開かれる。
ことしで3年目となるイベント。1日午前8時半から三条鍛冶道場でオープニングイベントを行って幕を開ける。
ことしの新しい取り組みは、1日午後6時半から8時半まで三条別院で行うオフィシャル・レセプション。ものづくりの魅力をワークショップで体験してもらおうと、企画したもので、地元企業による9つのワークショップと5つの飲食が出店する。ワークショップは木工、食品、金属加工などがある。
東京押上の人気スパイス料理店「スパイスカフェ」と新潟のフードユニット「DAIDOCO」、燕市の「ツバメコーヒー」がコラボレーションした「研究プレート」限定80食の販売も興味深い。
また、三条別院本堂はプロジェクションマッピングで工場の祭典のシンボル、ピンクのストライプで彩る。本堂のライトアップはおなじみだが、プロジェクションマッピングは見ものだ。
参加企業で夜のレセプションがある。2日は三条市の包丁工房タダフサと燕市の鎚起銅器の玉川堂、3日は金型や名刺入れを作る燕市の武田金型製作所、三条市のはしを作るマルナオとアウトドアブランドのスノーピーク、4日は三条市のつめ切りを作る諏訪田製作所がそれぞれ行い、ものづくりの現場で参加者から職人や経営者と交流してもらう。
注目はマルナオで、作業着のファッションショー「作業着RUNWAY(ランウェイ)」を行う。タダフサは工場の祭典にあわせて工場併設店舗ファクトリーショップをオープンし、レセプションをそのお披露目と位置付け、中川政七商店の中川淳社長、プロダクトデザイナーでタダフサのデザイナーである柴田文江さん、タダフサの曽根忠幸社長によるトークセッションを行う。
ことしも参加企業はピンクのストライプを設置してそれが目印になる。三条市では2台の広報車もピンクのストライプ模様にし、参加企業で来場者に対応する人はピンクのストライプのTシャツを着て対応する。
参加工場や工場の開放の日程を収録したA4判のブックレットはこれまで無料だったが、ことしは一部300円で案内所の三条鍛冶道場、燕三条地場産業振興センター、燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」、三条ものづくり学校、燕市産業史料館、それに参加企業で販売する。ただ、同じものを工場の祭典の公式サイトからダウンロードできる。
工場をどう回っていいかわからないという人のために4日間ともオフィシャルツアーを用意した。1日500円でレンタサイクルを貸し出し、貸し出し・返却場所は、燕三条Wing、燕三条地場産業振興センター、三条鍛冶道場、三条ものづくり学校、燕市産業史料館。さらに燕三条駅と三条鍛冶道場間、燕三条駅と燕市産業史料館間で無料シャトルバスを運行する。