三条小学校の同窓会やPTA、同学区の自治会などでつくる「新しい三条小学校地区を考える会」(石崎順一代表)は27日、教育委員会が平成29年3月に三条小学校が閉校し、裏館小学校へ吸収統合することを決定したことを受けて集会を開き、唐突と思える閉校決定に納得がいかないと約80人が参加して意見交換した。
集会のテーマは「〜校舎の安全性?おかしいだろ、これ?〜」。同会役員などが参加した学校適正規模検討委員会や教育委員会などの傍聴などから、これまでの経緯などを説明した。8月から募っている「三条小学校存続の署名運動」の署名が4,000人余りとなり、その取り扱いや今後の活動についても意見を求めた。
先に決定した「三条市立小・中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針」で、統廃合の検討の基準のひとつに「校舎の安全性が確保できない場合」と盛り込まれた経過などを説明。そのことによって適正規模に満たない学校や耐震化を図らなければならない学校がそれぞれほかにもあるなかで、2つの基準に該当する三条小の閉校が急に決定されたとする見方も示した。
同検討委員会委員の同会役員から、「校舎の安全性」はこれまでも早期改修を求めてきており、行政の仕事。適正規模とはちがうのではと意見を述べてきたが、強行採決のようになったと述べた。
同会の説明のほか、参加者からも次々と手が上がり、それぞれの考えを述べた。また、教育委員会が示している統廃合までのスケジュールで、三条小・裏館小統合説明会を開くとされているが、「説明会」ではなく話し合いというかたちで開かれることを求めていくことなどを確認した。