三条市立月岡小学校(飯田満校長)の児童たちが1日、平成27年9月関東・東北豪雨で被災した人たちのために役立ててもらいたいと募金活動を行い、寄せられた善意1万8千円余りを三条市社会福祉協議会を通じて寄付した。
同校の生活委員会委員長の6年田辺蒼依君(12)とTRC委員会委員長の同小出亜緒さん(11)の2人が三条市社協を訪れ、「このお金が、鬼怒川の氾濫で災害を受けた人たちのために役立つとうれしいです」、「お願いします」と児童たちの善意1万8,349円の入った袋を橘義雄支所長に手渡した。
同校では、豪雨災害が発生のあとに開かれた生活委員会で、「鬼怒川の氾濫による水害で困っている人たちに募金をしよう」となり、赤い羽根共同募金などの活動を行うJRC委員会に協力を求め、2つの委員会で募金活動を行った。9月24日から30日までの1週間、両委員会委員が各教室をまわり、募金を呼びかけた。
月岡小学校は、平成16年に三条市が大きな被害を受けた7.13水害の堤防決壊現場に一番近い学校。当時は避難所になったものの、堤防決壊後は学校の周りを茶色い水がごうごうと流れるなど、周辺は川の水が流れ込み、一時孤立するなどした。
6年生の2人は7.13水害発生時は1歳くらいで、水害を体験したことは覚えていない。小出さんは、自宅は床下まで水が入ったことや、水害当日は現在20歳と中学生の兄が小学校にいて、母が迎えに行ったとを聞いたと話していた。
橘支所長は、子どもたちの善意に感謝し、県の共同募金会を通じて、寄付を届けることを約束した。