加茂市・加茂暁星高校(飯沼和男校長)は、新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業「国際人材の育成」の一環で7日、同校で看護科の1、2年生131人を対象に国際看護講演会を開いた。
講師は保健師で看護師の酒井照子(あきこ)さん(38)。神奈川県出身で東海大学医学部付属病院に7年間、勤務した後、青年海外協力隊として07年から2年間、東南アジアのラオスへ派遣され、看護師隊員として看護師養成学校での指導や看護環境の改善にあたった。
その後は神奈川に戻って実習指導教員を務めるなどしたが、昨年12月にインドに移住し、ことし5月からしばらく帰国している。加茂暁星高校では、13年から5年生を対象に国際看護学の講師を務めたこともあって今回の講師を依頼したが、1、2年生に対して話すのは初めて。
テーマは「国際看護の扉〜世界を知ると自分が見える〜」。酒井さんは、世界には貧しくて十分な医療を受けられない人がたくさんいることを知ってから、世界を視野に入れた看護である国際看護を目指し、これまでの歩みを振り返りながら国際看護の意味や役割をについて話した。
酒井さんが生徒にどんな看護師になりたいかとマイクを向けると、生徒は「患者の立場から看護を考えられるような看護師になりたい」、「在宅看護を勉強していきたい」などと話し、生活のなかではなじみの薄い国際看護に関する酒井さんの話をメモを取るなどして聴講していた。