10、11の2日間、見附市・大平森林公園で毎年恒例の手作り野外ライブ「青空キャンプ」が開かれており、初日10日は秋晴れにも恵まれて県外から訪れた若者や地元の子どもからおとなまで大勢が来場してにぎわった。
行政からの支援をほとんど受けずに企業の協賛金や来場者の寄付や投げ銭で成り立っているユニークなイベント。レゲエを中心に2日間で約30団体が出演して手作り感満点の青空ステージでライブを繰り広げる一方、離れた場所に開設したキャンプステージではDJが次々と。約40の飲食や雑貨の店も並び、キャンプ場はフェスティバル会場に終わり、音楽であふれている。
理由はわからないが、ことしは複数の全国向けの雑誌で青空キャンプが取り上げられたのに加え、好天に恵まれたこともあり、初日10日は例年なく来場者が多かった。
初日はフォーク界の大御所、南正人さんが出演。岩手県のレゲエのチダ原人さんは青空キャンプに欠かせない出演者で、ことしも上半身裸で気持ちのいいビートを刻み、地元の子どもから年配の人にまで声をかけられて大人気だった。
夜になって盛り上がったのがフジロックにも出演したトリオのガールズバンド、ズクナシ。ソウルをルーツにノリノリの演奏とパフォーマンスで来場者と一体になった。ほかにもファイアーパフォーマンスもあり、フリーコンサートとは思えないぜいたくな時間が流れている。
イベント部門の代表を務めるのは見附市に住む田村裕介さん(36)。第1回でも代表を務め、途中で3回、休んだ以外はずっと青空キャンプの運営にかかわっている。「継続することよりも、みんながやりたいことをやりたいようにやることが大事。スタッフの気持ちがなくなると、それは仕事になってしまう」と田村さん。「ここをきっかけに何か新しいことをやってくれる人が出てくればいい」とも願っている。11日のタイムテーブルは次の通り。