三条市・法華宗総本山本成寺で13日の宗祖日蓮聖人の命日に行う法要「御会式(おえしき)」の「逮夜(たいや)」と呼ばれる前夜、12日夜に行われる万灯行列に向け、参加団体のひとつ、本成寺万灯奉納会(小林敏文代表)は、週明けの5日から5日間、夜に本成寺でうちわ太鼓の練習をしている。
万灯行列は、造花で飾った万灯を引き、うちわ太鼓をたたいたり、題目を唱えたりして行列する。7、8団体が参加し、午後6時半に牛池と黒門の2カ所から出発し、桜土手の名残の道路を右回りに進み、参道から山門を抜けて30分余りで本堂へ戻る。
本成寺万灯奉納会は、その参加団体のひとつ。地元小学生を中心にした小若連として参加する。練習は夜、7時半から1時間。本番だけの参加もあるので、本番は数十人の子どもが参加するが、8日の練習には22が人参加した。
利き手にばち、反対の手に直径6寸の子ども用のうちわ太鼓をもち、表と裏の2種類のリズムでいわば合奏する万灯太鼓と、赤門からは題目を唱えながらたたく題目太鼓、さらに本堂から客殿へ向かう間にたたくかえり太鼓の3つを練習した。
毎年のこととあって子どもたちも慣れたもの。体で太鼓のリズムを覚えているので、忘れていてもすぐに思いだし、「それ、それ!」と合いの手もにぎやかに練習を繰り返した。最後は客殿から本堂まで往復して歩きながらたたく練習も。練習後は子どもたちのお楽しみの菓子をプレゼントした。
ことしは重鎮が会を抜け、会員は21歳から代表の会社員小林敏文さん(48)=三条市南四日町3=まで若手ばかり11人となった。は、「若手だけになって手際が悪くなるところもあるだろうが、新しいアイデアを出したところもあり、しっかり万灯を運行したい」と話している。