歩行者天国にした三条市のメーンストリートなどを会場に12日開かれた1年で最大規模の三条マルシェは、心配された雨も降らず、8万2,900人もの人出でにぎわった。
中央、一ノ木戸、昭栄通りの3つの商店街を総延長約2キロに渡って歩行者天国にし、さらに本寺小路と三条別院も会場にし、初出店25を含む154店が出店した。
予報では降水確率が高かったが、小雨がぱらついただけで傘が必要になることはなく、ふだんなら客足が鈍る午後になっても午前と変わらないようなにぎわいが続き、人出は昨年10月の三条マルシェの6万6,000人を大きく上回った。
とくに市外や県外からの出店を集めた三条別院の人出がこれまでになく多く、開始早々は歩くのもままならないほど混雑した。三条商業高校の3年1組の生徒が授業の一環として出店した7つの店や毎回恒例の商業クラブによるいかパン屋、新潟県央工業高校の建設部による木工の組み立てパズルの販売なども好評。ほかにも三条市の起業塾「ポンテキア」の受講生の出店、三十路式のPR、三条市出身のジャイアント馬場の名誉市民とするアピール、佐賀県武雄市による美味暮(おしくら)まんじゅう大会、佐渡の金銀山の世界遺産登録のアピールなど盛りだくさんだった。
オープンマイク「歌声屋」では国定勇人三条市長が5月以来の2回目の出演を果たし、友人と一緒にバンドでクラシックギターを演奏し、盛り上げに一役買った。
また、三条マルシェはことしで6年目になるが、今回で来場者が延べ90万人を達成。90万人目となったのは、友人と訪れた三条市荒町1、斉藤絵利子さん(30)とちょうどこの日でまる3カ月になった瑞樹ちゃん。国定勇人三条市長から記念品などを贈った。斉藤さんは「時々、三条マルシェに来ているが、久しぶりに来たらこんなことになってびっくり」と喜んでいた。