森永卓郎さんの講演は性風俗史から国策で求められた妻の貞淑、企業の女性差別、日本人イタリア化計画 (2015.10.19)

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燕市は18日、燕市文化会館で「女(ひと)と男(ひと)」ふれ愛フェスタ2015を開き、テレビでおなじみの経済アナリストで獨協大学経済学部教授の森永卓郎さんの講演に来場した530人が聴き入った。

燕市の「女と男」ふれ愛フェスタ2015で講演する森永卓郎さん
燕市の「女と男」ふれ愛フェスタ2015で講演する森永卓郎さん

森永さんは、この日も日曜の朝のレギュラー番組、TBSテレビ「がっちりマンデー!!」に出演してから燕市を訪れた。ややくたびれた感じのダークスーツで小道具を入れた紙袋を下げてステージに立った。講演のなかでスーツは紳士服の量販店で買った1万円もしないものだった。

番組企画でダイエットの「ライザップ」を体験することにになり、すでにダイエットを始めていて、今の体型を見るのは「皆さんが最後の目撃者」と腹を突き出して見せ、笑いを誘った。

 森永卓郎さん
森永卓郎さん

講演は日本の性風俗史といった内容に始まり、戦火が広がるとともに国策として妻の貞淑さが求められ、高度成長期は自身が務めた会社でも社内結婚すると女性は寿退社を半ば強要されたことなど、講演の趣旨である男女共同参画にふさわしく男女が差別されてきた歴史について話した。

後半は経済について話し、“日本人ラテン化計画”を提唱しており、何ごとも明るく考えるよう求めた。だめになる会社の社長は、社員にますます経済が厳しくなっているなどとあいさつする。イタリア人のように歌う、食べよ、恋をしようでなければならないと持論を展開した。

530人が来場した会場
530人が来場した会場

また、イタリアは世界で値段ではなく高付加価値で勝負しており、日本人が生き残るにはアートが必要で、アートを作り出す国にならなければならないと話した。

森永さんの講演はよどみなく流れるようで耳にも心地良かった。聴いている方が心配になるほど実名を上げたり、笑いを散りばめたりと芸の域で、1時間半近い講演はあっと言う間だった。


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