新潟県央工高の充実、発展、校名改称を求めて同窓会が県に要望書 (2015.10.20)

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新潟県央工業高等学校同窓会(梨本正実会長)は、平成28年度の募集学級計画案で県央工高が1学級減る計画案が示されているなか、三条市と燕市、両市の商工会議所とともに、燕三条地域の産業界発展に向けた地域人財を育成する工業高校としてのさらなる充実による発展と、「燕三条工業高等学校」への校名の改称の2点を求める要望書を県に提出した。

新潟県央工業高等学校同窓会の梨本会長(右)から北窓副知事に要望書を手渡す
新潟県央工業高等学校同窓会の梨本会長(右)から北窓副知事に要望書を手渡す

16日に同校内で同窓会の正副会長会議を開いて、経過や要望の趣旨、内容などについて報告した。要望書は梨本同窓会長、三条市と燕市の市長、両市の商工会議所会頭の5人の連名で「新潟県央工業高校の充実・発展を求める要望」として提出した。

要望は「『新潟県「夢おこし」政策プラン』に則って、燕三条地域の産業界発展に向けた地域人財を育成する工業高校として、新潟県立県央工業高等学校の、より充実と発展を図って頂きたい」と「高等学校、産業界の双方が、より密着し、地域への帰属意識を高めることを目指して、校名を新潟県立燕三条工業高等学校に改称して頂きたい」の2つ。

要望の理由として、少子化問題は燕三条地域の産業界にとっても若年労働者不足につながる深刻な問題で、とくに製造業の技術者不足は緊急の課題とし、「現在、県教育委員会が中長期的な高校等の再編計画を策定中と伺っている」、「ぜひとも、燕三条地域の人材育成の要である、新潟県央工業高等学校のより充実と発展を図られますよう要望するもの」と述べている。

新潟県央工業高等学校同窓会正副会長会議
新潟県央工業高等学校同窓会正副会長会議

また、平成16年4月に三条工高と燕工高が統合して、新潟県央工高と改称した校名については、地域外の人には「県央」がこの地域に結びつかないことを部活動の大会出場時はもとより、生徒も職員も体験している。近年は、「燕三条」が幅広く取り上げられていることから、「学校、産業界、双方が帰属意識を高め、よりいっそう密接かつ効果的なものになるために校名に地域名を入れた改称を求めている。

10月8日にそれぞれの機関と桜井甚一、佐藤卓之、藤田博史の3人の県議の合わせて10人が県庁を訪れ、県知事宛は北窓隆子副知事、高井盛雄県教育長、尾身孝昭県議会議長の3人に梨本会長から要望書を手渡した。

経緯は、より地域に密着した特色ある学校づくりを目指すために同窓会常任委員会で昨年11月に勉強会を実施し、県教育委員会が中長期的な高校等の再編計画を策定中と知ったことなどから、産業界など地域との密接なかかわりのある同校について、梨本同窓会長から、三条市、燕市、三条商工会議所、燕商工会議所に呼びかけて賛同を得た。

梨本会長は、今回の要望については、地域の理解と支援も得ながら、歴代の会長などにも相談してから進めたりと時間をかけているとし、「県がどう受け止めてくれるか期待する」と話した。


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