三条市教育委員会は20日夜、平成29年3月で閉校し、裏館小学校に吸収統合する方針を決めた三条小学校で住民に対しての「三条小・裏館小学校の統廃合に関する説明会」を開き、住民26人が出席。統廃合の必要性などについて理解を求めた。
住民対象の説明会は、20日午後7時と25日午前10時からの2回、時間を変えて計画した。20日は長谷川正二教育長をはじめ、教育委員会が、三条市立小・中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針の概要、統廃合の検討、三条小・裏館小学校の統廃合の3つの項目で説明した。
基本方針の概要は、三条市教育制度等検討委員会最終報告を尊重し、学区適正規模検討委員会などで意見を聞いて策定した。
統廃合の検討については、三条小が統廃合の対象になる理由を説明した。基本方針に照らすと、適正規模に満たない市内小学校は15校ある。統廃合の検討を開始する3つの基準は「校舎の安全性が確保できない場合」、「著しく小規模な状況(複式学級が2学級編成)が継続する場合)」、「保護者・地域からの要望を受けた場合」。それにあてはめると、すぐに統廃合の検討を開始しなければならないのは校舎の安全性が確保できない三条小となり、校舎の安全性が確保できない理由として、第2次耐震診断結果について話した。
質疑では、「説明会をもう少し早く開いてほしかった」、「スクールバスの運行についての考えは」、「跡地利用について」を3人が質問。跡地については長谷川教育長が「市長のほうで担当部局とあらためて検討させていただいてのことになると思う」として「私どもは知りえない」と答え、40分ほどで終わった。
閉会後、長谷川教育長は、参加者に感謝していると言い、「今日、説明会においでいただいた方には、理解していただけたと思う」と話した。説明を聞きたい人はまだ多く、25日の開催でも「説明をしっかりと果していきたい、地域全体にしっかりと説明する努力をしたい」と話した。
また、18日に案内して開催できなかった保護者向けの説明については、あらためて考えていくとし、「開く努力をしていきたい」とした。