燕三条地場産業振興センターでは、29、30の2日間、同センターで開く「燕三条ものづくりメッセ2015」の初日29日午後3時半から同センター・リサーチコアでクロネコヤマトのヤマトホールディングス会長による特別講演会を開き、経営にかかわる人ばかりでなく、福祉や防災の関係者にも来場を呼びかけている。
新潟大学大学院技術経営研究科の高橋智弘特任教授がコメンテーターとして講師やクロネコヤマトの取り組みの概要を話したあと、ヤマトホールディングスの木川眞会長が「クロネコヤマトの満足創造経営〜ヤマトが取り組む第3のイノベーション〜」をテーマに4時50分まで講演する。
ヤマトホールディングスは、クロネコヤマトの宅急便を展開するヤマト運輸などを傘下にもつヤマトグループの持株会社。ヤマトグループは現在「路線便事業」、「宅急便事業」に次ぐ第3のイノベーション「バリュー・ネットワーキング」構想の実現に取り組んでいいる。
アジアでの宅急便ネットワークの構築などを中心としたグローバル戦略と、企業が本業を通じて地域社会と共通の価値を創造するCSV(Creating Shared Value)の考え方に基づき、行政や地方自治体と連携して地域活性化に取り組む「プロジェクトG」について話す。
「プロジェクトG」では、全国の地方自治体と見守り・安否確認・買物支援、復興・災害支援、地域農水産物の販促支援、観光・イヘ?ント支援などで協定を締結しており、地方自治体と連携して企業の役割を考える取り組みは福祉や防災の関係者にも有益なはずだ。
参加費は無料、定員150人。参加したい人は直接、会場へ出向く。問い合わせは同センター産業振興部へ。電話「0256-35-7811」。