住宅建築・リフォーム業の(株)ハンズワタベ(渡部政雄社長・本社長岡市)は23日、「ハンズワタベ『現場力』勉強会」を開き、同社の建築現場で仕事をするパートナー業者の職人と社員約100人が参加して「現場マナー・CS(顧客満足)あたり前の継続、徹底がCSにつながる」のテーマで学んだ。
同社は、早くから建築業にもサービス業並みの接客が必要と考え、現場でも作業にあたる全業者が同じレベルのサービスの提供をと目指している。技術力は十分に備える職人たちから人柄も発揮してもらい、顧客からより良い仕事と感じてもらえるようにしようと毎年、取引業者の職人を対象に現場マナーなどの講習会を開いており、14回目。
午後4時から燕三条地場産業センターで開き、渡部社長があいさつした。渡部社長は、セミナーの目的はこの地域の人からどれだけ信用されるか、どれだけ頼りにされるかが、仕事を安定してもらうことができ、仕事を長く続けられるかの基本的な部分になるとした。
この日の講師の話は、基本中の基本で、それもできないでは一人前のおとなとして認められない。徹底できないのは、社長なり、部長なり、指導者が重要性に気づいていないということ。「生きていくうえで、仕事をもらううえで大事なんだ」という自覚が足りないと指摘した。
さらに、「これまで習慣にしてきたことを、1回か2回、聞いたくらいで習慣を入れ替えるといことはできっこない」と、何回も繰り返す必要がある。
渡部社長自身の口癖として「会社の質は、社員の質」と言い、「質のいい社員やパートナーさんのいるところをお客さんは選ぶんだというのが基本中の基本。逆の立場だったらというところまで考えてもらって、講師のいわれるところを習慣にできるところまでもっていけるように努力してほしい」と求めた。
続いて、(株)LIXILの道本潔課長を講師にセミナーに移った。整理、整頓、清掃、清潔、しつけの「5S」を活用して改善を実行に移す方法など、事例を紹介しながら現場づくりのルールなどを話し、参加者はメ?モをとったりして真剣に聴いた。