金型製造の株式会社古澤金型(古澤勇社長・燕市東太田)は、電気のいらない置くだけのスマホスピーカーの試作品を展示している。
スマホの台を兼ねており、使い方はスマホを立てて置くだけ。スマホの下から出た音がメガホンのような原理で大きくなって前から出るので、電気はいらない。それだけなのに電気を使っているのではと疑うほど音が大きくなる。
同社は金型を製造しており、その金型を使ってプラスチック製品が作られるが、このスマホスピーカーは金型を作る技術で作った。本体はアルミの削り出し。表面処理は広一化学工業のサンドブラスト処理、三共化研のアルマイト加工処理と、燕市内の2社に発注し、市内だけで製造が完結した。
試作した動機は、古澤勇介常務が「自分がほしかったから」とシンプル。首から下げるペットホルダーを製品化しているが、これも「弥彦登山を始めるようになって、あったら便利と思って考えた」と本業のかたわらで販売している。
スマホスピーカーは今のところ販売の予定はないが、まとまった数の注文があれば受注生産する考え。価格は1万円以下の見込みで「できれば売りたい」と古澤常務は注文を待っている。