燕市社会福祉協議会の燕市ボランティア・市民活動センターでは、3回コースで平成27年度ボランティア・市民活動センター運営サポーター養成講座を開いており、市民17人が受講している。
燕市ボランティア・市民活動センターは、活動をしたい、ほしいなどの相談、講座などを通じた活動の推進・啓発、地域の福祉体験講座、学校の総合学習や企業の社会貢献の支援、団体の支援、ボランティアだより『ポプラ』やホームページによる情報発信などを行う。
今回の講座は、文字通りボランティア・市民活動センターの運営サポーターを養成するもの。これまでもセンターはあったが、活動実態に乏しく有名無実な印象だった。ことし5月に旧吉田庁舎を改修した燕市民交流センターがオープンして燕市社協が入居したこともあり、センターの活動を活性化していこうと、初めて運営サポーターの養成講座を企画した。
講座は6日、20日、11月4日の計3回。市内のボランティア団体などから17人が受講している。初回は市社協に職員が講師とボランティアの基本について話したのに続き、20日の第2回は15人が出席し、NPO法人明日育(あすいく)=富山県黒部市=の常務理事、長井一浩さんが「ボランティアコーディネーションの理解」と「相談技術」のテーマで講義した。
長井さんは三重県・松阪市社会福祉協議会で災害ボランティア支援をはじめとする地域福祉活動全般に携わり、全国各地の災害や防災のイベントにアドバイザーなどとして参画。退職後に市民参加型の地域づくりを進める明日育を立ち上げる一方、障害者就労支援、地域貢献、環境保全、羽毛の安定供給などを結びつけた羽毛をリサイクルする「Green Down Project」の代表理事にも就いている。
そうしたこれまでの取り組みを長井さんは事例紹介のような形で紹介した。ボランティアは社会の足りない部分を補うというイメージが強いが、長井さんの取り組みはニーズを生み出すような能動的な新しい形のボランティア。受講生は燕市ならどんなアイデアがあるかと考えながら聴講していた。
また、長井さんはボランティアコーディネーターに求められる8つの力の中心には「つなぐ」があるとした。最終回の次回も長井さんを講師に11月4日午後1時半から市民交流センターで開き、「活動上の問題、課題と支援方法」のテーマで講義のあと、受講者に修了証を交付し、運営サポーターとして活動してもらう。