日本デザイン振興会は30日、グッドデザイン特別賞発表を発表し、スノーピーク(山井太社長・本社三条市中野原)の登山用バーナー「ヤエンストーブ レギ」が特別賞のグッドデザイン・ものづくりデザイン賞(中小企業庁長官賞)を受賞した。
ことしは審査対象3,658件のうち1,337件が先に発表されたグッドデザイン賞に選ばれた。さらにそのなかからグッドデザイン金賞をはじめ83点の特別賞が決まった。
スノーピークの「ヤエンストーブ レギ」は、分離式並みの低重心を保ちながら、正立式と同様の一体型を実現し、即座に水平を出すことができ、安定感とコンパクト性を両立したストーブ。
審査委員の講評では「ガスカートリッジをバーナーの脚のひとつにするという単純かつ斬新な発想によって、一体感と安定感を両立した革新的なデザイン」で、「登山用バーナーという成熟した道具のデザインにおいて、エポックメイキングな商品を生み出した開発者の情熱に拍手を送りたい」などと評価している。
同社は1995年にクッカーやカトラリーのセット「ワッパーコンポ」、2001年に「ギガパワーWGストーブ」、2011年には本社で今回と同格の中小企業庁長官賞を受けており、4年ぶり4回目の特別賞となった。
同社はこれまでに県内企業で最多の約60件のグッドデザイン賞を受けており、ことしも申請した6件すべてグッドデザイン賞を受けている。