紅葉の名所で知られる弥彦公園のもみじ谷は、紅葉がピークを迎えた。弥彦神社では弥彦菊まつりが開かれており、4日は平日にもかかわらず周辺が渋滞するほどの行楽客でにぎわった。
4日は終日、抜けるような青空が広がった。朝から有料の駅前もみじ谷駐車場をはじめ、大駐車場、外苑坂通り・旧テニスコート跡地の仮設駐車場も満車が続き、平日とは思えないにぎわいに。好天に誘われて訪れた人が多かったようで、行楽客は年配の人が中心だった。
昨年の紅葉は色のさえが物足りなかったが、ことしは色鮮やか。光を透かして赤や黄に発光しているかのように見える紅葉に、「こんなにきれいだったかな?」と声を上げたり、写真に撮って画像を確認して「すごいきれいに撮れる!」と目を大きくしたりと、予想を上回る美しい秋の色に驚いていた。見上げれば弥彦山も全山紅葉だ。
夜もライトアップが行われており、こちらは打って変わってぐっと年齢が下がり、カップルが中心。さすがに夜は冷え込むが、暗闇に輝くように色鮮やかな葉が浮かび上がる幻想的な風景をふたりの思い出に残していた。
弥彦神社では1日から24日まで第55回県菊花展覧会「弥彦菊まつり」が行われており、境内や参道にはさまざまな色や形のキクがずらりと並ぶ。ことしの大風景花壇のテーマは、弥彦神社御遷座百年を祝って「弥彦山」。弥彦山とその北に連なる多宝山を約3万の花で見事に再現。紅葉と菊花でたっぷりと秋を味わえる。