7日に三条市・中央市場で開かれた二・七の定期市で、ことし最後の三条マルシェとのコラボレーションが行われ、三条市の地域おこし協力隊が初出店した。
今年度、三条市が採用した4人の地域おこし協力隊のうち、「NPOソーシャルファームさんじょう」に従事する大滝雄斗さん、籾山愛香さん、会津泰成さんの隊員3人が出店した。
同NPOは、三条市下田地区の旧荒沢小学校を拠点に下田地区で職業訓練、寺子屋活動、伝統技術ワークショップなどの企画運営を行っており、順に着任して9月に3人がそろったことから、市民に活動をPRし、理解してもらおうと出店した。
下田地区に取材した手作りの新聞「下田通信」、地元の大谷地和紙で作った袋に隊員の籾山さんにちなんでもみを入れたお守り「籾山大明神」を配布。下田産の新米コシヒカリを1合100円で販売し、無煙たき火でご飯が炊ける「俺のかまど」で炊飯ののデモンストレーション。さらにお笑い芸人の松尾伴内さんの妻で、タレントで女優の松尾知美さんが経営する、よもぎ&ハーブの専門店「natural grass 工房」のハーブ関連商品も販売した。
好天に恵まれて人出は多く、買い物客は隊員の呼び込みに応えて店をのぞいていた。隊員の会津さんは、「カマドの効果もあるのか、コメが予想以上に売れた。三条の人でも買ってくれるんだと思った」と喜んだ。
それまでの都会暮らしと比べて救急医療体制が整っていないため、病気になった場合の不安を感じているものの、「空気は都会と全然、違う。下田の自然はすごい。代え難い財産と思う」と下田の魅力を話した。